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#1 アフロ?くろ谷さんの五劫思惟阿弥陀仏

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“五劫思惟阿弥陀仏”と聞いてまず思い浮かぶのが、京都・金戒光明寺の石仏ではないでしょうか。

 

 

SNSでもその特異なのに、かわいらしくも見える容姿が話題になっており、私も流行りに乗り2019年元旦、初詣も兼ね、京都に行くことに。

この金戒光明寺は、京都市左京区に位置する浄土宗の寺院で、なが〜い入り口を抜け、ちょっと疲れたところで、待ち構える石段の先にあるお寺。

 

五劫思惟阿弥陀仏に会うまで

実はこの金戒光明寺にたどり着くまでに、平安神宮でも初詣をしてきたのですが、ドン引きするくらい混んでいました。

(なにかのアイドルのコンサート会場の如く…)

 

しかもそこで食べたたこ焼きがびっくりするくらい美味しくなかった….

たこ焼きというか…粉…かな…

 

そういうわけで、並んだりまずかったり、心身ともに些か疲弊していたところに石段が待ち構える金戒光明寺はなかなか強敵でした。

しかし、元旦の金戒光明寺は、平安神宮とは打って変わって人もまばらで落ち着いた空間でした。(ほっ)

 

本堂と御朱印

正面の"鏡の影堂"と呼ばれる本堂に入ると、法然上人座像や、運慶作の渡海式文殊菩薩像などが鎮座しています。

重厚な雰囲気を醸し出す本堂で参拝。人も少なかったことも相まって、ずっとぼーっと座っていられる空間でした。やっぱりお寺の本堂って広くてちょっと暗くてすごい落ち着く…

 

ちなみに御朱印はここでいただきます。

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やっぱりせっかくなので、五劫思惟阿弥陀仏の御朱印。他にもあと4種類ほど。各300円。

(9/29 追記)

再び拝観に行き、代表御朱印(法然上人)も頂いてきました。

元旦拝観時には気づかなかったのですが、ステッカーも自由に頂くことができました。これ欲しかったんだよ〜

最後の1枚だったけど、法要に使った散華も自由に持って帰ることができました。ラスイチ。ラッキー。散華大好き

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参拝を終え、ついに念願の五劫思惟阿弥陀仏へ。三重塔側(本堂出て左側)に歩いて行きます。


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そもそも五劫思惟阿弥陀仏とは

その姿から「アフロ仏」とも呼ばれており、大きく膨れ上がった螺髪が、すっぽりと顔を覆いかぶさっている姿が特徴的。

これは、五劫という数字に表すことができないほど長い長い間思惟し、修行を重ねた結果、いつのまにか髪の毛が伸びきり、膨れ上がった様子を表したものと言われており、「無量寿経」という経典では、法蔵菩薩が五劫もの長い間思惟し、四十八の誓いをたて、これを実現すべく修行を行った末、無事実現したことで阿弥陀仏となった様が描かれており、五劫思惟阿弥陀仏がこのような様相の像として表されているのは、これらの事柄が大きく関わっていると言われているのです。

 

いざ、ご対面ー!

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かわいさ100倍や〜〜

金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏は、江戸時代中期ごろの作品と言われており、全体的に丸みを帯びた姿で、そのお顔も穏やかながらどこか愛らしい。

そんな愛らしい姿は、御朱印の押し印だったり、金平糖になったりしていて、お寺側も全面に五劫思惟阿弥陀仏を押し出していることが伺えます。かわいい〜〜なあ〜〜

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おわりに

全国には10数体しかいないとされる五劫思惟阿弥陀仏。その代表とも言えるのが金戒光明寺の本像ですが、その他には、奈良・東大寺や五劫院、京都などにもいくつかあって、今年は五劫思惟阿弥陀仏巡りの1年になりそうな予感

 

皆さんも愛らしい姿の五劫思惟阿弥陀仏にぜひ会いに行ってみてください!

 

 

金戒光明寺

浄土宗大本山 くろ谷

住所:京都府京都市左京区黒谷町121

アクセス:市バス「岡崎道」下車 徒歩10分

市バス「東天王町」下車 徒歩15分

京阪電鉄「神宮丸太町駅」徒歩20分

拝観時間:9:00〜16:00

拝観料金:特になし

 

 

 

 

 

 

 

 

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